短編小説集『一枚の絵葉書』(熊井禎臣 著)、 電子版も販売開始!
🍆 短編小説集『一枚の絵葉書』(熊井禎臣 著)🥒
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【本の概要】
竹山 洋(脚本家)が是非、映像化してみたいと絶賛する「暗紅の袱紗」などをふくむ、短編小説集。全5編。タイトルの「一枚の絵葉書」は、最後尾に収録されている。主人公の野心と恋愛感情との狭間を見事に描き切っている。装画・挿絵は久保谷智子。かつての朝日新聞社会部皇室担当の斎藤智子である。
※「暗黒の川」「間物伝説」「白い人の館」「暗紅の袱紗」「一枚の絵葉書」「あとがき」という構成になっています。
(正倉一文)
短編小説集『一枚の絵葉書』(熊井禎臣 著) を読んで
収録されている「暗紅の袱紗」(あんこうのふくさ)を読み終えた。この作者が好む、性的描写も、時代物という舞台装置を被せると、途端に、変貌を遂げる。百姓上がりの大名主を失脚させようと、冠者として、鈴之助が放たれる。その鈴之助の思惑どおり、事が運び、そのままラストを迎えると思いきや、殺したはずの女が水中からにわかに浮き上がる。女はその手に、鈴之助の暗紅の袱紗を握りしめていた。鈴之助の謀略が、大名主の家来衆に露見してしまう。鈴之助の身は槍の標的となった……。さらに、鐘楼(寺の鐘つき堂)からは、出家した奥方(大名主の妻)が白装束で弓矢を構え、鈴之助の上役を狙い定めている。どんでん返しのすさまじいまでの、女の復讐劇で、物語は幕を閉じる。この作者、ただ者ではない。「あとがき」で、日本を代表する脚本家の竹山 洋が絶賛するわけが分かった。
(正倉一文)
『暗黒の川』(熊井禎臣 著) を読んで
※短編小説集『一枚の絵葉書』(熊井禎臣 著)のトップに、この作品が収録されています。
400字詰原稿用紙にしておよそ100枚ほどの短編小説である。
*****
札束と性欲を餌にいつの間にか手なずけてしまった美津子を使って、老人を情欲に溺れさせる。その証拠を握り、脅迫材料に使う。(こうでもしなければあの因業爺、土地を手放すまい)
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作品の中盤から抜粋した一節である。話の概要を端的に物語っている。「美人局」(つつもたせ)という言葉が、我々の脳裏に浮かぶ。
大内という、還暦を少し回った不動産会社の社長が、首謀者である。そして、憐れその餌食となってしまうのが、美しい人妻の美津子。
現代という日常に、時代物の要素を、巧みに融合した作風となっている。
今回も、同じ熊井の時代物『暗紅の袱紗』(あんこうのふくさ)と同様、ラストには、大どんでん返しが仕込まれている。
標的となった旧家のお大尽、茂三郎翁と、うら若き美津子とは、互いに手を取り合い、結局、主犯である大内を、ある完璧な方法で、排除してしまう。
そのあとで、2人は、本当の愛で、身も心も結ばれる。
いわゆる「男性の夢」を具現化したような作品である。といって陳腐さは微塵も感じられなかった。
熊井禎臣(よしおみ)という作者、やはり、ただ者ではない。その博識振りと手練手管には、誰もが舌を巻くはずだ。
新人賞レベルは、明らかに、越えている。もし、直木賞受賞作品、と帯封に銘打っていても、読者は誰も文句を言わないだろう。
(正倉一文)
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🔸随筆春秋会員の熊井禎臣さん、短編小説集「一枚の絵葉書」を上梓!
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2022.04.26加筆修正
正倉一文
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